いつものとおり | ダニエル書 6章

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ダニエル書 6章

ダニエルは王が禁令に署名したことを知っていたが、家に帰るといつものとおり二階の部屋に上がり、エルサレムに向かって開かれた窓際にひざまずき、日に三度の祈りと賛美を自分の神にささげた。日本聖書協会『聖書 新共同訳』 ダニエル書 6章11節

いつものとおり

若い日に洗礼を受けた頃のことです。ひとりの先輩の信徒が「毎日、決まった時間にひとりで聖書を開いて読み、お祈りをすること」を勧めてくださいました。この時だけではありません。人生の歩みの折々に、同じことを伝えてくださった人たちがいました。私たち信仰者にとって一番、大切なことは何でしょうか。それはわたしが何をするかでなく、神がわたしに何をしてくださるかです。

ダニエルは繰り返し試練や苦難に見舞われた人です。彼は信仰の戦いを立派に戦い抜きました。どうして、このようなことができたのでしょうか。それはダニエルが英雄だったからでしょうか。そうではありません。このような歩みをすることができた秘密が、きょうの御言葉で語られています。

「いつものとおり」と語られています。獅子の穴に放り込まれた時にも、ダレイオス王は、ダニエルが「いつも拝んでいる神」と呼んでいます(17節、21節)。今、私たちはこのリジョイスをとおして、御言葉に聞いて、主なる神に祈っています。「いつものとおり」。試練のなかでもきっと支えられます。

橋谷 英徳(関キリスト教会)