冷静と情熱の間で | ルツ記 3章

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ルツ記 3章

主は生きておられる。わたしが責任を果たします。さあ、朝まで休みなさい。日本聖書協会『聖書 新共同訳』 ルツ記 3章13節

冷静と情熱の間で

ルツは落ち穂拾いに出かけたところ、ボアズと出会いました。ボアズはナオミの親戚であり、ナオミの土地を買うことができる人でした。また、ルツと再婚することのできる人でした。そこで、ナオミはルツにプロポーズをするよう大胆な助言をします。ルツは戸惑いつつも、言われた通りに実行しました。

そのプロポーズをボアズは保留しました。なぜなら、当時の法からすれば、自分よりも近い親戚に土地を購入する優先権があったからです。しかし、もしその人たちが権利を放棄するなら、自分が責任を果たすと約束しました。

ボアズは、冷静に現実を見据えます。また、御心を尋ね求めつつ、「主は生きておられる」と語ります。主はあなたを、あなたに最善の道を御心にかなって開いてくださる、というメッセージです。

ルツはナオミのもとへ帰り、そこでこういう言葉を聞きます。「わたしの娘よ、成り行きがはっきりするまでじっとしていなさい。」

御心に生きるとは、我を忘れて突き進むことからではなく、主を信頼し冷静に待つことから始まります。

國安 光(淀川キリスト教病院)