嘆きは賛美に変えられる | ルツ記 2章

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ルツ記 2章

「どうか、生きている人にも死んだ人にも慈しみを惜しまれない主が、その人を祝福してくださるように。」日本聖書協会『聖書 新共同訳』 ルツ記 2章20節

嘆きは賛美に変えられる

ベツレヘムに到着したナオミとルツにとって、大きな問題は生計の道でした。ルツは落ち穂拾いに出かけます。ルツは行き着いた畑でボアズと出会います。ボアズはルツに目を留め、ルツが安心して働けるよう、特別に配慮をしました。また、昼食を分け与え、帰りには多くの大麦を与えました。

たくさんの大麦を持ち帰ったルツに、ナオミは問いました。「だれから祝福を受けたのか」。そう問われた、ルツの口からは「ボアズ」という名が出ました。彼はナオミの親戚であり、彼女たちを「家を絶やさないようにする責任のある人」でした。驚いたナオミは、「どうか、生きている人にも死んだ人にも慈しみを惜しまれない主が、その人を祝福してくださるように」と言って、主を賛美しました。

死の霧が漂う、涙の谷間を歩む人を、神は慈しんでくださり、光を与えられます。

自らをマラ(苦い)とさえ呼んだナオミ。嘆き、悲しみの中にあったナオミの心は感謝に変えられました。全能者なる神が決してお見捨てになっていないことに気づかされたのです。その神に私たちの希望もあります。

國安 光(淀川キリスト教病院)