律法をどう読むか | ルカによる福音書 10章25-37節

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ルカによる福音書 10章25-37節

「律法には何と書いてあるか。あなたはそれをどう読んでいるか」日本聖書協会『聖書 新共同訳』 ルカによる福音書 10章26節

律法をどう読むか

「読む」とは、理解し行うことを含みます。主イエスを試そうとした律法の専門家は、自分の正しさを証明するために律法を読んでいました。彼に対して主イエスは、善いサマリア人のたとえを話されます。

ある人が追いはぎに襲われ、半殺しにされました。それを見た祭司とレビ人は、道の向こう側を通って行ってしまいました。律法には、死体に触れると汚れるという記載があるからです(民5章2節)。この人たちは、律法の専門家と同様に、自分の正しさを証明するために律法を読んでいました。

一方、サマリア人は憐れに思い、彼を介抱しました。当時サマリア人とユダヤ人は犬猿の仲でした。それを脇に置いて、彼は自らの憐みの感情に従ったのです。愛の心によって、追いはぎに襲われた人の隣人になったのは、このサマリア人でした。

27節にあるように、律法は愛することと切り離して読むことはできません。主イエスは十字架の御業によって、真の愛を示されました。この愛をとおして律法を読むとき、私たちは永遠の命を受け継ぐ者とされるのです。

三輪 誠(浜松伝道所)