なぜ怖がるのか | マタイによる福音書 8章

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マタイによる福音書 8章

イエスは言われた。「なぜ怖がるのか。信仰の薄い者たちよ。」そして、起き上がって風と湖とをお叱りになると、すっかり凪になった。日本聖書協会『聖書 新共同訳』 マタイによる福音書 8章26節

なぜ怖がるのか

主イエスと弟子たちが舟に乗っておられたとき、激しい嵐が起こりました。舟は今にも波にのまれ、揺れて沈みそうです。弟子たちは、相当、怖かったのではないでしょうか。

ところが、弟子たちが慌てふためいていたのに対して、主イエスは驚くべきことに舟の上でぐっすり眠っておられました。慌てふためく弟子たちは、主イエスに向かって「主よ、助けてください。おぼれそうです」と叫びました。嵐の中で安心して眠っておられる主イエスとは対照的に、弟子たちは必死だったと思われます。その弟子たちに、主イエスは「なぜ怖がるのか。信仰の薄い者たちよ」と言い、起き上がって、嵐を叱りつけられました。すると、さっきまでの大嵐がうそのように静まりました。

私たちは、自分の経験が通用しないような試練にあったとき、ただ慌てふためくしかありません。しかし、私たちが慌てふためくしかないことでも、主イエスは、簡単に静めてしまわれます。主イエスは、私たちがどうすることもできないことに対しても、圧倒的な強さを示してくださいます。この主イエスがいつも私たちと共にいてくださいます。

浅野 正紀(江古田教会)