裏切り | マタイによる福音書 26章14-25節

RCJメディアミニストリー「ふくいんのなみ」のトップページへ戻る

マタイによる福音書 26章14-25節

イエスはお答えになった。「わたしと一緒に手で鉢に食べ物を浸した者が、わたしを裏切る。人の子は、聖書に書いてあるとおりに、去って行く。だが、人の子を裏切るその者は不幸だ。」日本聖書協会『聖書 新共同訳』 マタイによる福音書 26章23節~24節

裏切り

キリストは十字架への道を歩まれました。苦難への道のりです。その苦しみがよりはっきりしたのは弟子たちの裏切りが起こったときでした。

弟子たちはキリストにとってもっとも身近な存在です。生活を共にし、教えを受け、キリストからの多くの恵みと慈しみを受けていました。その弟子たちがキリストを裏切ろうとしています。

初めに裏切ったのはイスカリオテのユダでした。ユダは主イエスに敵対していた祭司長のところに行き、キリストを売るつもりであることを明らかにしました。お金で主イエスを売ったのです。

主イエスはわたしを裏切る者は不幸だとおっしゃいました(24節)。その裏切りが弟子から出ることをご存じでした。深い悲しみを覚えられたでしょう。弟子たちの裏切りを引き受けて、キリストは十字架に向かわれます。

ユダの裏切り。この裏切りは弟子の中から起こりました。キリストを信じるとき、私たちもキリストの弟子です。あらゆる罪が赦されていることに平安を覚えながら、ユダのようにキリストを裏切ることはないか、絶えず悔い改めたいのです。

小宮山 裕一(網島教会)