見いだしうる間にこの神に祈る | 詩編 32編

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詩編 32編

わたしは言いました
「主にわたしの背きを告白しよう」と。
そのとき、あなたはわたしの罪と過ちを
赦してくださいました。
あなたの慈しみに生きる人は皆
あなたを見いだしうる間にあなたに祈ります。日本聖書協会『聖書 新共同訳』 詩編 32編5節~6節

見いだしうる間にこの神に祈る

3節の「黙し続けて」は、聞こえているはずなのに黙っている、という意味の言葉です。「御手は昼も夜もわたしの上に重く」(4節)、罪を認めよ、と神が頭を押さえつけて「わたし」に迫っておられるのに、「わたし」はいつまでも聞こえないふりをし、罪を告白せずにいるのです。しかしついに「わたし」は言います。「主にわたしの背きを告白しよう」と。すると神は、その罪と過ちを赦してくださいました。

原文では、6節の冒頭に「それゆえに」という言葉があります。神の言葉に聞き従って罪を告白した人を神は赦してくださる。「それゆえに」、神の慈しみに生きる人は祈るのです、この神に。「それゆえに」、祈るのです、神を見いだしうる間に。

ヨブ記に「どうしたら、その方を見いだせるのか。…その方にわたしの訴えを差し出し、思う存分わたしの言い分を述べたいのに」とあります(23章3、4節)。神を「見いだしうる間」とは、訴えを存分に聞いていただけて、なおかつそれに対する神の御心を知ることのできる時です。私たちもこの時を逃さずに神に祈りたいのです。

教育機関誌 委員会