だれに対しても | ローマの信徒への手紙 13章

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ローマの信徒への手紙 13章

互いに愛し合うことのほかは、だれに対しても借りがあってはなりません。人を愛する者は、律法を全うしているのです。愛は隣人に悪を行いません。だから、愛は律法を全うするものです。日本聖書協会『聖書 新共同訳』 ローマの信徒への手紙 13章8節、10節

だれに対しても

思い上がることをやめ、自分が見下している者を受け入れ、愛することを教えられてきました。では自分より上の者、支配者に対してはどうでしょうか。

支配者が同じ信仰者でないときには、1節の「今ある権威はすべて神によって立てられたもの」、「人は皆、上に立つ権威に従うべきです」という言葉に戸惑うでしょう。しかし、「神によって立てられた」と信じるからこそ、その支配者のことを神に委ねられるのではないでしょうか。

13章と同じことがペトロの手紙でも言われています。「主のために、すべて人間の立てた制度に従いなさい。…皇帝であろうと、…総督であろうと、服従しなさい。善を行って、愚かな者たちの無知な発言を封じることが、神の御心だからです。自由な人として生活しなさい。しかし、その自由を、悪事を覆い隠す手だてとせず、神の僕として行動しなさい。すべての人を敬い、兄弟を愛し、神を畏れ、皇帝を敬いなさい」(1ペト2章13~17節)。

だれに対しても善を行うことが神の御心だと言われています。そうありたいと願います。

教育機関誌 委員会