思い上がらないために | ローマの信徒への手紙 12章

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ローマの信徒への手紙 12章

あなたがたはこの世に倣ってはなりません。むしろ、心を新たにして自分を変えていただき、何が神の御心であるか、何が善いことで、神に喜ばれ、また完全なことであるかをわきまえるようになりなさい。日本聖書協会『聖書 新共同訳』 ローマの信徒への手紙 12章2節

思い上がらないために

12章から愛が説かれていきます。異邦人キリスト者が神の選びを誤解して、ユダヤ人を見下さないようにするためです。11章で思い上がってはならない、と教えられました。そのためにこの章では、「わきまえよ」と教えられます。何が神の御心か、何が善いことか、何が神に喜ばれることか、何が完全なことかをわきまえよ、と。

「完全なこと」とは、全きことという意味です。神はつねづね「全き者となれ」と命じておられます(創17章1節、申18章13節、マタ5章48節他)。それは、神に従うことにおいて、自分の思いは一切捨てて全き者であれ、ということです。

「善いこと」、「神に喜ばれること」とは、「互いに愛し合うこと」に尽きます。ユダヤ人に対する思い上がりに対しては「兄弟愛をもって互いに愛し、尊敬をもって互いに相手を優れた者と思いなさい」と言われています(10節)。「聖なる者たちの貧しさ(気落ち、暗い心、病、嘆き)を自分のものとして彼らを助け…なさい」とも言われます(13節)。主よ、私たちの中の一切の思い上がりを打ち砕いてください。

教育機関誌 委員会