信仰は聞くことによる | ローマの信徒への手紙 10章

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ローマの信徒への手紙 10章

実に、信仰は聞くことにより、しかも、キリストの言葉を聞くことによって始まるのです。日本聖書協会『聖書 新共同訳』 ローマの信徒への手紙 10章17節

信仰は聞くことによる

信仰は人間の内なる何かによって生み出されるのではありません。人間が積み上げる功績や、何かの宗教体験によって生じるのでもありません。信仰はキリストから来ます。キリストが私たちに近づいてくださる。そのキリストを信じ、受け入れることが信仰です。

そして神は、罪人を救う救いの手段、またご自身と人間との交わりの手段として、言葉を用いることを御心とされました。それゆえ、「信仰は聞くことにより、しかも、キリストの言葉を聞くことによって始まる」のです。

「聞くこと」とは、キリストを説教する言葉を聞くことです。礼拝においてキリストを証しする書である聖書が朗読され、説き明かされる。このキリストの言葉、キリストを語る説教を聞くことによって、人は信仰へと導かれるのです。

さらに、聞くことは生きることとひとつに結びついています。キリストの言葉を信じ、生きる者は「永遠の命を得」、「死から命へと移っている」のです。「今やその時」、「その声を聞いた者は生きる」のです(ヨハ5章24、25節)。

木下 裕也(岐阜加納教会)