弟子らしく | マタイによる福音書 10章24-39節

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マタイによる福音書 10章24-39節

弟子は師にまさるものではなく、僕は主人にまさるものではない。日本聖書協会『聖書 新共同訳』 マタイによる福音書 10章24節

弟子らしく

きょうの御言葉は、私たち人間の限界を示しつつ、大きな平安を与えてくれます。弟子としての分をわきまえているようにと、自分を過大に評価しがちな私たちを戒めてくれます。「思い上がりなさんな」、「謙遜であれ」と。同時に、卑屈にならず、ありのままに、自らの貧しさに立って1日を始めるよう、招いてくれます。

僕は主人にまさるものではない。それはこういう意味です。主イエスに従おうとする者ができることは、自分を主の御言葉のもとに置くこと、そして自分を主の守りのもとに置くこと。弟子は師にまさるものではない。私たちは、考えること、語ること、行うことすべてにおいて、主にまさる者であることはできません。また、自分の力を越えたガンバリを求められてはおりません。僕の分を喜んで受け入れたいと思います。

信仰の仲間たち、さらにまだ信じていない人びとも、福音の招きの中に置かれています。自分が弟子の場所にふさわしく留まれるよう祈りましょう。御言葉の権威に信頼して、弟子らしく人々とかかわることができるように。

宇野 元(芦屋伝道所)