マルコによる福音書 10章
「子供たちをわたしのところに来させなさい。妨げてはならない。神の国はこのような者たちのものである。」日本聖書協会『聖書 新共同訳』 マルコによる福音書 10章14節
小さい者に対する眼差し
三川 栄二(稲毛海岸教会)
「子供たちをわたしのところに来させなさい。妨げてはならない。神の国はこのような者たちのものである。」日本聖書協会『聖書 新共同訳』 マルコによる福音書 10章14節
三川 栄二(稲毛海岸教会)
2018年2月の聖書日課をまとめて表示します。
「マルコによる福音書」の聖書日課をまとめて表示します。
三川 栄二が担当した聖書日課をまとめて表示します。
主イエスの許に子供たちが連れて来られたとき、弟子たちは追い払おうとしました。しかし、主イエスは弟子たちを叱って、「子供たちをわたしのところに来させなさい。妨げてはならない。神の国はこのような者たちのものである」と諭され、「子供たちを抱き上げ、手を置いて祝福され」たのでした。
寄るべのない無力な彼らは大切な慈しみの対象で、全力をもってかばい、守り、慈しむ、かけがえのない相手でした。その主の慈しみの眼差しは、子供だけではなく、子供のように「小さい者」として軽んじられ、侮られ、卑しめられ、差別されている人々にも広げられます。
「わたしの名のためにこのような子供の一人を受け入れる者は、わたしを受け入れるのである」(9章37節)と明言された主イエスは、「これらの小さい者の一人」が、どれほどかけがえのない存在かを明らかにされます。「これらの小さい者」、その中のたとえ一人といえども、主イエスはおろそかにされません。その「一人」が主イエスにとっては大切なのだということを、ここで明らかにされたのでした。