天におられる弁護者 | 使徒言行録 7章

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使徒言行録 7章

ステファノは聖霊に満たされ、天を見つめ、神の栄光と神の右に立っておられるイエスとを見て、「天が開いて、人の子が神の右に立っておられるのが見える」と言った。日本聖書協会『聖書 新共同訳』 使徒言行録 7章55節~56節

天におられる弁護者

聖餐式は天におられる主イエスとの結び付きを確認する礼典です。ステファノは殉教の場面で天におられる主イエスが「見える」と言いました。主イエスが神の右に「立つ」という言葉は聖書の中でここだけにしか使われておらず、しかも繰り返されています。

主イエスはルカによる福音書12章8節で、「言っておくが、だれでも人々の前で自分をわたしの仲間であると言い表す者は、人の子も神の天使たちの前で、その人を自分の仲間であると言い表す」とも語られていますので、これは天の法廷で、主イエスがステファノの弁護者として、立ちあがって裁判を行ってくださっている場面だと解釈することができます。この時ステファノは不当な裁判にかけられ、石打ちの刑によってまさに殺されようとしていましたが、同時に天の法廷では、主イエスが立って自分を弁護してくださっているのが見えたのかもしれません。その主イエスの様子が見えたことによって、彼は勇敢さを得ました。きょうもあなたのためにも、主イエスは立って無罪を勝ち取ってくださる。私たちはその主イエスと結ばれています。

吉岡 契典(神戸改革派神学校)