心に受ける礼典のしるし | 申命記 30章

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申命記 30章

あなたの神、主はあなたとあなたの子孫の心に割礼を施し、心を尽くし、魂を尽くして、あなたの神、主を愛して命を得ることができるようにしてくださる。日本聖書協会『聖書 新共同訳』 申命記 30章6節

心に受ける礼典のしるし

主は、ご自分の方から結んでくださった契約に基づき、イスラエルの神となってくださいました。その時、主は「わたしは、あなたとあなたの子孫の神となる」とはっきり断言してくださいました。

その反面、人間は口先だけで約束をして裏切ることがあります。ですから、人間同士の約束には、その人の心が遠く離れていることがあります。私たちは、そのような人間なので、神が結んでくださった契約とそこから得られる恵みを前にしても、不従順の故に神から離れてしまうことがあります。

しかし、神にはそのような裏切りや偽りがありません。神が一方的に結んでくださった契約とその誠実さはどこまでも貫かれます。主は何度も何度も離れてしまう私たちのことを、再びご自分の下へと立ち帰ることができるように目を向けていてくださいます。そのために主は、主の御声を聞く私たちの心にその恵みを思い起こさせてくださいます。

主は、そのようにして、いつでも私たちをご自分の下へと立ち帰らせ、神を愛し、神と共に生きるようにしてくださいます。それこそが私たちの命そのものなのです。

千ヶ﨑 基(横浜教会)