変わらぬ賛美を | ペトロの手紙一 1章

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ペトロの手紙一 1章

主イエス・キリストの父である神が、ほめたたえられますように。神は…わたしたちを新たに生まれさせ…イエス・キリストの復活によって、生き生きとした希望を与え…天に蓄えられている…財産を受け継ぐ者としてくださいました。日本聖書協会『聖書 新共同訳』 ペトロの手紙一 1章3節~4節

変わらぬ賛美を

ペトロは、きょうの箇所の書き出しでまず、神を賛美します。「ほめたたえられますように」という言葉は、決して空騒ぎというものではなく、彼の深いところから出た言葉です。

ペトロはこの時も楽な生き方をしていたわけではありません。また、教会の歩みが常に順風満帆だったわけでもありません。この直後の6、7節においては、二回も「試練」という言葉が登場します。また、この手紙の書き出しには「各地に離散して仮住まいをしている」という言葉もあります。これは、この世が仮住まいであるという信仰の視点を示し、同時にキリスト者の生が、必ずしも安穏な時ばかりではないことにも言及しています。しかし、その直後には「選ばれた人たち」という呼びかけが続いています。そしてこれこそがペトロの神賛美の理由です。

では私たちは何に選ばれているのでしょうか。それは「新たに生まれ」ることであり、また「復活によって、生き生きとした希望を与え」られ、朽ちない「財産を受け継ぐ」者に、です。主イエスのご復活のゆえに、私たちはいつもこの希望と賛美に生きます。

杉山 昌樹(上福岡教会)