マタイによる福音書 10章
「2羽の雀が1アサリオンで売られているではないか。だが、その1羽さえ、あなたがたの父のお許しがなければ、地に落ちることはない。」日本聖書協会『聖書 新共同訳』 マタイによる福音書 10章29節
すべてが御手によって
申 成日(広島教会)
「2羽の雀が1アサリオンで売られているではないか。だが、その1羽さえ、あなたがたの父のお許しがなければ、地に落ちることはない。」日本聖書協会『聖書 新共同訳』 マタイによる福音書 10章29節
申 成日(広島教会)
2017年3月の聖書日課をまとめて表示します。
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2羽の雀が1アサリオンで売られています。雀1羽では値段のつけようがないほど、雀というのは価値のないものであるという意味です。しかし、そのような価値のない雀さえも、神の許しがなければ地に落ちることがないほど神はその命を大切にしてくださいます。まして尊い神がご自身の民を忘れるはずがありません。むしろ、神は私たちの髪の毛までも1本残らず数えるほど、よく覚えていらっしゃるのです。
そのことを考えるときに、私たちはこの世において神の許しがなければどんなことも起こり得ないことを覚えたいのです。勿論、その中には悲しい出来事もあるでしょう。そして、なぜ神はそのようなことが起こることをお許しになったのかと疑問を感じることが少なくありません。
私たちはその答えをはっきりと見出すことはできませんが、確かなことは、そのすべてが神の御手の中にあって、神の御心に適っている、ということです。そして、神は神の民を絶対忘れることはなさいません。そのような神を信頼してきょうも一日を過ごしたいと願います。