命に至る道 | ルカによる福音書 22章

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ルカによる福音書 22章

「しかし、あなたがたはそれではいけない。あなたがたの中でいちばん偉い人は、いちばん若い者のようになり、上に立つ人は、仕える者のようになりなさい。」日本聖書協会『聖書 新共同訳』 ルカによる福音書 22章26節

命に至る道

きょうから四回の主日にわたって、愛をもって仕える業「ディアコニア」を主題として御言葉から学んでいきましょう。一回目のきょうは、弟子たちへの主イエスの御言葉に注目します。

最後の晩餐の食卓で、だれがいちばん偉いだろうか「あなたではない。わたしだ」と口々に言い合っていた弟子たちに主は言われました。「あなたがたはそれではいけない。…上に立つ人は、仕える者のようになりなさい」。

なぜ主はそのようにおっしゃったのでしょうか。それはきっと、人を押しのけてよい席を独り占めしようとする生き方では、結局、人は滅びに至り、仕えて生きる生き方だけが命に至るからに違いありません。

主は山上の説教の中で、滅びに通じる広い道と命に通じる細い道の、道は二つであると教えておられます(マタ7章13、14節)。隣人の益のために、よい席に座る権利を手放し、自ら貧しさを負うこと、それこそ仕えることであり、主が私たちに救いを与えるために選び取られた生き方でした。命の君なる主を見上げて進んでまいりましょう。

小野田 雄二(上野緑ケ丘教会)