テモテへの手紙二 2章
この福音のためにわたしは苦しみを受け、ついに犯罪人のように鎖につながれています。しかし、神の言葉はつながれていません。日本聖書協会『聖書 新共同訳』 テモテへの手紙二 2章9節
神の言葉はつながれていない
小宮山 裕一(網島教会)
この福音のためにわたしは苦しみを受け、ついに犯罪人のように鎖につながれています。しかし、神の言葉はつながれていません。日本聖書協会『聖書 新共同訳』 テモテへの手紙二 2章9節
小宮山 裕一(網島教会)
2017年2月の聖書日課をまとめて表示します。
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獄中にいたパウロは、弟子であるテモテに対して教えを与えます。キリストの恵みによって強くなること(2テモ2章1節)。パウロと共に苦しみを忍ぶこと(同2章3節)。キリストのことを思い起こすこと(同2章8節)。これらの言葉は、苦しみの中にいるパウロから、これからさまざまな苦しみを経験するであろうテモテに対する助言であり、忠告です。
パウロは福音のゆえに苦しみの中にありました。鎖につながれてしまったのです。しかし、パウロは確信をもってこう言っています。「神の言葉はつながれていない」。たとえ、国家に代表されるさまざまな力が教会を圧迫し、信仰者を迫害しても神の言葉に鎖をかけることはできません。神の言葉はこの地上の力では押さえることのできないものなのです。
これからの時代を考えたときに、パウロが生きた時代以上の困難さが待ち受けているかもしれません。忍耐が求められるかもしれません。そのような時にこそ、神の言葉に信頼したいと思います。私たちをどのような力が襲うとしても、神の言葉はあらゆる縛りを打ち砕く、とこしえに立ち続ける希望です。