あさのことば

オムリ王朝の家族

放送日
2007年9月20日(木)
お話し
立石章三(横浜中央教会牧師)

立石章三(横浜中央教会牧師)

メッセージ: オムリ王朝の家族

 お元気ですか。横浜中央教会の立石章三です。
 さて紀元前870年頃、イスラエルにオムリ王朝という強力な王朝ができました。オムリは優れた軍人で、クーデターによって王の地位を奪い取り、隣のモアブ王国を支配しました。また海沿いの王国フェニキヤと軍事同盟を結び、自分の子アハブのために、フェニキヤから王妃を迎え入れて政略結婚をさせました。これによってイスラエルは海の貿易ルートができ、大いに栄えてゆきました。しかしこの時、フェニキヤの宗教、バアル礼拝が入り込んできました。
 政略結婚の結果出来た子供アタルヤは、南王国ユダの王子ヨラムに嫁ぎ、その子供アハズヤの皇太后となります。今やオムリ王朝は、北王国イスラエルと南王国ユダの両方に支配権を持つに至り、全盛期を迎えました。

 聖書はこのオムリ王朝が、バアル宗教を持ち込んだことによって、最も悪い王朝であったと評価します。しかし他の王国の評価は違いました。アッシリア帝国は、このオムリ王朝を偉大な王と評価しています。当時、国と国が軍事同盟を結ぶ時、相手の国の宗教を尊重することは当たり前です。バアルの祭司の娘イゼベルを嫁にもらった以上、イスラエルがバアル礼拝を行うことは当然の礼儀でした。しかしイスラエルとユダには、まことの神がおられます。まことの神に頼るのではなく、軍事同盟という人間の知恵に頼って国を守ろうとすること、これを神様は最もお怒りになったのです。

 オムリ王朝は人間的には栄えた王朝で、また権力の頂点を極めた家族でした。しかし聖書はこの家族を反面教師として描き出します。彼らの家族が目指した一致とは、神と人を愛することではなく、人を支配し、権力を持つことによってでした。

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