あさのことば

聖書に近づく(4) 重なる

放送日
2013年10月17日(木)
お話し
野島邦夫(国立聖書教会牧師)

野島邦夫(国立聖書教会牧師)

メッセージ: 聖書に近づく(4) 重なる

 いかがお過ごしでしょうか、国立聖書教会の野島邦夫です。
 昨日は、聖書を読み進んでいるけれどもどうもピンとこないと感じておられる方々に、聖書の登場人物の心理に自分の心理を重ねあわすことをお勧めしました。そういう努力はやがて変化して行き、自分の心理に登場人物の心理が自然に重なってきます。こうなればしめたもので、とくに登場人物の醜い心理が自分の心理に重なり合うようになれば、聖書はあなたのものです。

 最も熱心で忠実なはずのイエスの弟子ペトロは、敵たちの前で自分が弟子であることがばれそうになった時、「わたしは知らない」と繰り返し、神に誓ってまで言いました。なぜでしょうか?その心理はすぐに想像できます。弟子であることがわかれば、自分も捕らえられる、それはイエスとともに殺されることを意味するからです。いざという時、最も大切なものは何か?なによりも自分の命でした。わたしもこのような状況では同じようにふるまうのではないかと恐ろしくなります。

 その時、またイエスの赦しが自分のこととしてわかってきます。わたしがもしイエスを裏切っても、彼はペトロに向けられたのと同じ「赦し」の眼差しをわたしに向けられるはずです。裏切ることは大きな痛みです、それに比例してイエスに赦されることは大きな喜びとなります。既にもう聖書の核心に入っています。

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