11月11日(火) サムエル上12章
サムエルは民に言った。「恐れるな。あなたたちはこのような悪を行ったが、今後は、それることなく主に付き従い、心を尽くして主に仕えなさい。」
日本聖書協会『聖書 新共同訳』サムエル記上12章20節
サウルが王として立てられたことによって、預言者サムエルは、民を裁く務めを王に引き継ぐことになります。
王を立てることは、本来、主の御心に適うものではありませんでした。他の国のように人間の王を置くことで安心しようと考えるのは、目に見えなくても、ずっとイスラエルを守り導いてくださっていた神を信頼できていないことの表れでした。けれども、主は民の思いを受け入れ、ふさわしい人物としてサウルを立ててくださいました。サムエルはその点を強調します。
サムエルは、主が出エジプト以来ずっと民を守り続けてこられた誠実なお方であることを振り返り、実際に力をもって働くお方であることを確かめます。人間の王がどんなに確かで力を持っていたとしても、民が頼るべき方、実際に本当に頼りになる方は主以外にはおられないのです。
主は私たちをご自分の民と決めてくださり、「ご自分の民を決しておろそかにはなさらない」と約束してくださいました。人は目に見えるものを頼りとしがちです。しかし、本当に頼りになるのは私たちを救ってくださる主の誠実さです。その主に心を尽くして仕えることこそ私たちの力なのです。
【祈り】
主よ、あなたこそわたしの支えです。どうか、ますますあなたの力を信頼し頼れる者としてください。









