欠乏を満たされるキリスト

玉井宣行（所沢ニューライフ教会牧師）

メッセージ：欠乏を満たされるキリスト

　ご機嫌いかがですか。所沢ニューライフ教会の玉井宣行です。
　
　私たちの国は、リーダーを直接選ぶことができません。ですから、国民の切実な声を聞き取ることのできるリーダーは、なかなか現れません。
　
　キリストが生きた時代のユダヤは、ローマ帝国の支配下にありました。多くの人々が、お金や食べ物や自分の体の健康のことを心配していました。そして、キリストに自分たちの欠乏を満たしていただきたい、と思っていたのです。

　多くの人々がキリストの後について来ました。夕暮れになり、食事の時間になりましたが、あたりには食べる物がありません。キリストは、弟子たちに言われました。「パンは幾つあるのか」（マルコ6:38）と。弟子たちは答えました。「五つあります。それに魚が二匹です。」（マルコ6:38）と。

　キリストは、人々を座らせました。そして、五つのパンと二匹の魚を取り、天を仰いで賛美の祈りをささげ、裂いて、弟子たちに渡して配らせました。人々の数は男だけで五千人でしたが、彼らは十二分に食べて満足したのです（マルコ6:35-44参照）。

　行き場を失い、空腹を覚え、恐れと不安にさいなまれる私たち一人ひとりに、キリストというリーダーは、いつも寄り添ってくださいます。思い悩むとき、共にいてくださるキリストに、「イエス様」と語りかけてください。キリストは、必ずあなたの欠乏を十二分に満たしてくださいます。