小峯明(船橋高根教会牧師)
メッセージ:赦しを願う
いかがお過ごしですか。船橋高根教会の牧師の小峯明です。
日々の暮らしの中では、夫婦の間で言い争いも起こります。しばらく互いに口をきかなかったり、作られた食事に箸を着けないような、嫌な態度が続くかも知れません。互いに不愉快な思いをし、互いの心に平安が失われてしまいます。互いの関係が嫌な感じになると、わたしたちは元気が出ませんし、心が痛みます。
そのような時には、素直に謝ればよいのですが、謝ると言っても、わたしだけが悪いのか、と思うと簡単ではありません。そのようなわたしたちに、イエス様は、「わたしたちの罪を赦してください」(ルカ11:4)と祈るようにと教えています。まず、神様に謝罪をすることです。
わたしたちの嫌な言い方、皮肉な言葉、そして、腹を立てて相手に悪い言葉で接する態度は、わたしたちの邪な罪の思いから出てきます。ですから、相手に怒り、相手を怒らせて、自分の心が乱される時には、神様の前で事柄を振り返ってみましょう。
その時、イエス様は、神様に罪の赦しを願う時には、「わたしたちも自分に負い目のある人を皆赦しますから」(ルカ11:4)と祈ることを教えました。負い目のある人は、わたしに負債がある人です。謝る義務のある人です。腹を立てて怒っている妻であり、夫です。その相手を、わたしたちが赦します。
そんなことはできるでしょうか。赦さないので喧嘩になっています。それでは、平安はありません。赦して赦されれば、仲直りができます。仲直りができれば、毎朝平安に挨拶し、心穏やかに、仕事に家事に育児に集中できるでしょう。お互いのために祈り、支え合う関係に戻れます。
神様に赦され、相手を赦し、赦されて、互いに平安に生きる道が、この祈りに開かれているのです。