リジョイス聖書日課

ヨブ12章 神を害悪の源と見なすヨブの洞察

放送日
2026年3月26日(木)
お話し
伊藤築志(田無協会牧師)

3月26日(木) ヨブ12章

大地に問いかけてみよ、教えてくれるだろう。
海の魚もあなたに語るだろう。
彼らはみな知っている。
日本聖書協会『聖書 新共同訳』ヨブ記 12章8-9節

 ヨブの苦悩を理解しないツォファルの叱咤(11章)を、ヨブは、人の不幸を笑っているとして批判します。

 ツォファルの叱咤には勧善懲悪の雰囲気がありましたが、ヨブは勧善懲悪なんて虚構である、と言い返します。ヨブが知る限り、世界においては、参議、裁判官、王、祭司などが神によって路頭に迷わせられることがあります(9~25節)。他方で略奪者、神を怒らせる者、神さえ支配しようとする者が安泰に暮らすこともあります(6節)。勧善懲悪の世界ではないのです。他者の苦悩を理解せず安穏とヨブを叱咤するツォファルも、ヨブによれば、勧善懲悪の原則に反した存在です。

 では、何が世界を支配しているのでしょうか。ヨブが観察して洞察した限り、それは全能なる神の御手です。世界のすべての出来事は、益であれ害悪であれ等しく神の御手の業であるというのが、ヨブのこれまでの洞察です。ヨブは、害悪の根源でもある神を、恐怖に基づいて畏れます。

 しかし、害悪の根源は人間の罪であり、神は一貫して人を害悪から守り救うということこそ、聖書全体が示す神の本当の姿なのではないでしょうか。キリストの贖いを知る私たちは、恐怖でなく愛と悔い改めに基づいて、喜んで神を畏れます。

 【祈り】

 人間の罪ゆえの害悪から計画と一貫性をもってお救いになる主を、喜んで畏れる信仰をお与えください。

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