人を恐れてはならない | マタイによる福音書 10章

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マタイによる福音書 10章

「人々を恐れてはならない。…体は殺しても、魂を殺すことのできない者どもを恐れるな。」日本聖書協会『聖書 新共同訳』 マタイによる福音書 10章26節~28節

人を恐れてはならない

マタイによる福音書10章には、主イエスが12人の弟子たちを選び、福音宣教へと派遣されるシーンが描かれています。その中で、主は弟子たちに「人々を恐れてはならない」と言われました。

私たちには、人前に出るときや初対面の人と話すときなど、いろんな場面で人を恐れることがあると思いますが、ここでの「人への恐れ」とは、主に、弟子たちがキリストの証人として生き、苦難や迫害に向き合う中で感じる恐れのことを指しています。私たちにもキリスト者として、置かれた場所で福音を証し、神の掟に従う道を歩む中で、多かれ少なかれ迫害に遭い、人を恐れることがあると思います。

けれども、主はそのような私たちに「人々を恐れてはならない。…体は殺しても、魂を殺すことのできない者どもを恐れるな。むしろ、魂も体も地獄で滅ぼすことのできる方を恐れなさい」と励まされるのです。

この言葉は少しゾッとするかもしれません。しかし、理不尽な迫害を受けている人にとっては、慰めと希望に満ちた言葉だと思います。

私たちが本当に恐れるべき御方は神であって、人間ではありません。きょうもすべての出来事を見ておられ、統べ治めておられる私たちの主に望みを置いて歩んで参りましょう。

【祈り】

神よ、人を恐れることなく、あなたの道を歩むことができますように。

佐野 直史(銚子栄光教会)