小堀尚美(花小金井教会牧信徒説教者)
メッセージ:一期一会
おはようございます。いかがお過ごしでいらっしゃいますか。日本キリスト改革派花小金井教会の小堀尚美です。
「一」の付く熟語シリーズ、三日目の今日は、「一期一会」です。これは、「一生に一度だけの機会。生涯に一度限りであること。」(三省堂・新明解四事熟語辞典)です。一生に一度きり、これが最初で最後だ、という出会いをなさったことはありますか。
「振り返ってみたら、あれが最初で最後だったのだな。だったら、もっとちゃんと、向き合っていたら良かったなあ。」これが、先の読めない私達には、多い経験かもしれませんね。「チャンスの神様には、後ろ髪は無い。チャンスが巡って来たら、その瞬間に捕えなさい。」とよく言われるのも、もっともだなあと思います。
イエスが十字架につけられた時、両脇の十字架に、二人の犯罪人もつけられていました。犯罪人の一人が、「お前はメシアではないか。自分自身と我々を救ってみろ。」(ルカ23:39)とイエスを罵ると、もう一人が、こうたしなめたのです。「お前は神をも恐れないのか、同じ刑罰を受けているのに。我々は、自分のやったことの報いを受けているのだから、当然だ。しかし、この方は何も悪いことをしていない。」(ルカ23:40-41)
罪と悪を重ねた苦しい人生が、十字架刑で間もなく終わる。人生の最後の最後に、この人は、イエスに出会いました。まさに「一期一会」です。そして、こう言ったのです。「イエスよ、あなたの御国においでになるときには、わたしを思い出してください。」(ルカ23:42)すると、イエスは言われました。「あなたは今日わたしと一緒に楽園にいる」(ルカ23:43)。
イエスの憐れみが、今日、あなたの上にありますように。