11月6日(金) 詩編140編
主にわたしは申します
「あなたはわたしの神」と。
主よ、嘆き祈るわたしの声に耳を傾けてください。
主よ、わたしの神よ、救いの力よ…。
日本聖書協会『聖書 新共同訳』詩編 140編7-8節
この詩編の作者は、敵の謀略の中で攻撃を受けています。ここで敵が用いた攻撃の武器は「舌」と「唇」、つまり言葉です。そして、その言葉は直接的に彼自身に向けられた誹謗中傷だけではなかったようです。敵は彼に「罠を仕掛け、綱や網を張りめぐらし」、彼の「行く道に落とし穴を掘って」いると彼は訴えています(6節)。彼の敵は周囲にも働きかける偽りの噂を吹聴するなどして、彼を社会的にも陥れていたのでしょう。彼が受けた傷は、心の傷だけではありませんでした。
そのような状況で彼は主に向かい、主を呼び求めて、「あなたはわたしの神」と、自分自身と主との関係を告白しました。「わたしの神」という主への呼びかけは、ここではもっぱら祈祷者個人の信仰の告白です。この呼びかけの背景には、これまでも主によって実際に助け出されてきた彼自身、個人の体験が息づいています。
偶然助かった、運が良かった、と思われる数々の出来事は、すべて主が配剤してくださった出来事なのです。いにしえの、救われる前の出来事も、すべて。その一つひとつを思い起こすとき、私たちもまた、どのような敵の攻撃の中にあっても「わたしの神」が正しく裁いてくださることを確信することができます。
【祈り】
主よ、わたしの神よ、あなたこそわたしの神。わたしはあなたに信頼します。



