12月9日(火) 雅歌8章
わたしを刻みつけてください
あなたの心に、印章として
日本聖書協会『聖書 新共同訳』雅歌 8章6節
愛する救い主に「兄」のイメージが重ねられます(1節)。私たちの「長子」イエス・キリストです。しかし、この長子に対しても「愛がそれを望むまでは愛を呼びさまさない」ように(4節)、愛がおのずから発露するまでは愛を口にしないように、つまり、家族に対する安易さで愛を口にするのではなく、その都度、惰性からではない真実の愛に満ちた「神の家族」であるように勧められます。
極めて身近でありながら、しかも惰性に流されない真の愛の対象としてこの方を心に刻む。そのときあなたの愛に答えて、この方もその心にあなたを「刻みつけてくださる」でしょう(6節)。誰もあなたを「わたしの手から奪うことはできない」と言ってくださるでしょう(ヨハ10章28節)。「大水もこの愛を消すことはできない」と(7節)。
最後に、雅歌はもう一度、目を「ぶどう畑」全体に向けます(11節)。教会全体がこの愛に満たされることを願いつつ、信仰の家族・神の家族たちとともに、私たちの「兄」イエス・キリストをいつも真実に呼び求めましょう。「恋しい人よ、急いでください」(14節)。兄は言うでしょう、「たとえ、遅くなっても、待っておれ。わたしは遅れることはない」(ハバクク2章3節参照)。
【祈り】
あなたの心にわたしを刻みつけてください。惰性に陥らず、いつも真実にあなたを呼び求められるように。









