あさのことば

憐れみの器

放送日
2026年2月27日(金)
お話し
高内信嗣(銚子栄光教会牧師)

高内信嗣(銚子栄光教会牧師)

メッセージ:憐れみの器


 おはようございます。銚子栄光教会の高内信嗣です。

 随分前ですが、2019年から2020年に放送されていました、NHK連続テレビ小説の「スカーレット」という作品があります。この作品は、主人公・川原喜美子の陶芸家としての生涯を描いています。

 彼女が陶芸家になったのは、小さい時の出会いがきっかけでした。捨てられた焼き物の残骸の中から、一つの欠片を見つけたことです。他の人から見たら、それは何の価値もないように見えるでしょうが、彼女には、その欠片が輝いて見えました。

 苦しいことも、辛いことも、欠片を見ることによって慰められました。そして彼女は、その欠片との出会いによって、自分自身を磨いていきました。そして、自分の中にある本物の宝物である才能を磨いていったのです。
 
 聖書の中に、陶芸のたとえを用いている箇所があります。陶芸家は、自分の作った作品に対して、それを大切にすることも、捨てることもできます。それは自分が作ったものなので、本人の自由です。そして聖書は、人間がそのように、陶芸家である神に捨てられるはずの焼き物であった、と語っています(ローマ9:21-22参照)。

 でも聖書は、次のように記しています。「神はわたしたちを憐れみの器として…召し出してくださいました。」(ローマ9:24)神に捨てられるはずの焼き物の欠片である私たちが、神の憐れみによって救い出されたのです。

 つまり、私たちの存在には価値がある、ということです。たとえ自分が捨てられた欠片のような存在だと思ったとしても、神の目から見れば、それは素晴らしい欠片なのです。愛されている存在なのです。

 神は、今日もあなたを愛しておられます。自分の価値を見つめつつ、今日も生きていきたいと思います。

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