
山下 正雄(ラジオ牧師)
メッセージ:感謝の心が開く未来
【高知放送】
【南海放送】
おはようございます。あなたの心の健康を応援する、山下正雄です。
今日は、「感謝」についてお話しします。
忙しい日常の中で、ふと不満や疲れが先に立つことはありませんか。仕事のプレッシャー、人間関係のもつれ、思い通りにいかない事柄…そうしたことに目が向くと、感謝の気持ちは後回しになりがちです。しかし、感謝には、私たちの生活の質を大きく変える力があります。
近年、心理学の世界でも、「感謝の実践」が幸福感に貢献することが、科学的に示されています。小さなことに目を向け、「ありがとう」と言葉にする習慣は、ストレスを減らし、人間関係を温める効果があると言われています。たとえば、朝、家族と交わす一言、同僚がしてくれた手助け、今日無事に目覚められたこと。こうした些細な出来事を見つめると、心の景色は、少しずつ変わっていくものです。
感謝は、現実逃避ではありません。目の前にある恵みに気づくための力です。この考え方は、古くから、多くの知恵ある言葉として伝えられてきました。聖書には、「どんなことにも感謝しなさい」(1テサロニケ5章18節)とあります。これは、楽しいときだけでなく、困難なときにも、感謝を選び取る生き方を意味しています。
けれども、聖書が語る感謝は、単に、前向きな気持ちを持ちなさい、という道徳ではありません。そこには確かな土台があります。それは、天地を造られ、私たちを今も支えておられる神がおられる、ということ。そして、その神が、御子イエス・キリストを通して、どんなときにも共に歩んでくださる、という約束です。
キリストは、新しい命への希望を開いてくださいました。この救いこそ、私たちがどんなときにも感謝できる究極の理由です。健康を失うことも、財産を失うこともあります。しかし、キリストにある赦しと永遠の命の約束は、決して失われません。この恵みを知るとき、感謝は、表面的な習慣ではなく、魂の奥底から湧き上がる生き方となります。
だからこそ、感謝は、状況に左右されない希望へとつながります。病気や困難の中にあっても、神は、決して私たちを見捨てず、目には見えない支えを備えてくださっています。その確信を持つとき、私たちは、小さな光を探し出し、「ありがとう」と言うことができるようになります。
もちろん、辛い中で「感謝しなさい」と言われると、かえって重荷に感じることもあるでしょう。ですから、まずは無理をせず、小さな一歩から始めてみてください。毎晩寝る前に、「今日一日でありがとうと思えたことを三つ思い出す」、あるいは、「良かったと思えることを三つ書き出してみる」。それだけで、心の景色は少しずつ変わっていきます。そして、その一歩を神に向けて踏み出すとき、感謝の習慣は祈りとなり、日々の中に神の恵みを発見する道へとつながっていきます。
感謝はまた、人と人とのつながりを深める力があります。感謝の言葉を伝えることは、相手への敬意を示し、関係を温めます。職場や家庭、地域での小さな感謝の循環が、やがて大きな信頼の輪を築いていきます。
今日もし、一つだけ感謝できることがあれば、それを声に出してみてください。そしてもしよければ、心の中で、神に向かって「ありがとう」と祈ってみてください。その一言が、あなたの一日を、そして未来を、少しずつ変えていくはずです。
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