11月18日(火) サムエル上17章
「わたしはお前が挑戦したイスラエルの戦列の神、万軍の主の名によってお前に立ち向かう。…この戦いは主のものだ。」
日本聖書協会『聖書 新共同訳』サムエル記上17章45、47節
サムエル記の中で最も長いこの章は、ダビデの輝かしい戦績を語ります。そして同時に、真の主権が神にあることを鮮やかに描きます。生ける神を侮り、その戦列に挑戦するペリシテ人の巨人ゴリアト。対するは主の霊が激しく降るダビデ(16章13節)。手に汗握る一騎打ちです。
イスラエルの神の別名「万軍の主」は、イスラエルの軍勢の神を示し、かつ全被造世界に対する神の主権を指す壮大な呼び名です。ダビデは神の御前に敵と対峙して、その神による全地のご支配を、高ぶるペリシテと怖気づくイスラエルの両軍に宣するのです。その潔いダビデの言葉に嘘はないことを、長じて彼自身が証ししています。「主はわたしの光、わたしの救い…彼らがわたしに対して陣を敷いても、わたしの心は恐れない。わたしに向かって戦いを挑んで来ても、わたしには確信がある。…心よ、主はお前に言われる、『わたしの顔を尋ね求めよ』と」(詩27編)。
闘う前からゴリアトは、この少年がただならぬ者であると感じて、「身構え」立ち上がりました(サム上17章48節)。
そして誰よりも、ダビデが神に召された王にふさわしい者であることを、主の霊の離れたサウルが察知したことでしょう。
【祈り】
どのような困難の中にあっても、万軍の主に依り頼む信仰を失うことがないようにお守りください。









