リジョイス聖書日課

コヘレト12章 空しい人生から解き放ってくださる方

放送日
2025年10月23日(木)
お話し
山口弘(名古屋教会牧師)

10月23日(木) コヘレト12章

すべてに耳を傾けて得た結論。
「神を畏れ、その戒めを守れ。」
これこそ、人間のすべて。
日本聖書協会『聖書 新共同訳』コヘレトの言葉12章13節

「なんという空しさ、なんという空しさ、すべては空しい」(1章2節)。コヘレトは、彼の生きる現実を、すべては空しいと語ります。しかし、コヘレトはその現実をただ嘆いていただけの人ではありません。目の前の空しい現実を直視し、その中に真理を見つけようとした人です。その結果、見つけ出した真理、それが「すべてに耳を傾けて得た結論。『神を畏れ、その戒めを守れ。』これこそ、人間のすべて」でした(12章13節)。

 戒めとは何でしょうか。主イエスは、「『心を尽くし、精神を尽くし、思いを尽くして、あなたの神である主を愛しなさい。』これが最も重要な第一の掟である。第二も、これと同じように重要である。『隣人を自分のように愛しなさい。』律法全体と預言者は、この二つの掟に基づいている」と教えてくださいました(マタ22章37〜40節)。

 神を愛するとは、神から与えられたさまざまな恵みを、何よりも十字架に示された神の愛と救いを心に留め、神の栄光をたたえ、永遠に神を喜ぶことです(『ウ小教理』問一)。

 私たちの生きる現実は空しさであふれています。しかし、そこに示された神の恵みと愛に心を向け、神を愛し、神が与えてくださった今日を懸命に生きようとする者を、神は空しい人生から解き放ってくださいます。

 【祈り】

 主よ、あなたの恵みを数え、あなたを愛する一日としてください。

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