10月11日(土) 詩編97編
主こそ王。
全地よ、喜び躍れ。
多くの島々よ、喜び祝え。
日本聖書協会『聖書 新共同訳』詩編97編1節
私たちが生きている世界は広大です。自然そのもの、国や民族の営み、そこに生きている人びとの多種多様な考えが、数えきれないほど渦巻いています。それほど広い世界の中で頼れるものがあるとしたら、それはいったい何でしょう。
旧約聖書時代のイスラエルは、神に背いたことの報いを受けました。神を礼拝するエルサレム神殿は破壊され、捕囚民となって外国に連れ去られてしまうのです。しかし、神が彼らを見捨てることはありませんでした。神は捕囚となったイスラエルを連れ戻し、エルサレム神殿再建への道を開いてくださいました。これは、主こそ全世界の上に立つ真の王として臨み、大いなる力をもって即位されていることを示すことになりました。
自分たちの神こそ主であり王である。それは信じる人びとの生き方を力強くしてくれます。古の信仰者たちは、全世界を治める主こそが王であることから安心と嬉しさに溢れて喜び躍ります。するとどうでしょう。「主を愛する人は悪を憎む」ようになり(10節)、主の約束を見つめてあらゆる場面に主の助けがあると固く信じて人生を歩み始めるのです。
神は全世界の上に即位される王として、今の私たちの人生を確かに導いてくださいます。
【祈り】
天の父なる神よ、あなたが世界を治める王として私たちを愛し、支えてくださると信じさせてください。