赤石純也(青葉台キリスト教会牧師)
メッセージ:獣のような人間に負けること
おはようございます。青葉台キリスト教会の牧師の赤石純也です。
聖書は、私たちがこの世で受ける試練を「角」という言葉で表すことがあります。さまざまな「角」が、私たちを襲ってくる。海が波立って、海から角をもつ獣が現れてくるという情景。
聖書で「海」とは、私たちを飲み込む死のイメージですから、死の世界から私たちを苦しめる角をもつ獣が襲ってくる。その獣は、人間の顔をしている。人間のような目があり、人間のような口もあって、傲慢な言葉を語っている(ダニエル7:7-10参照)。
実は、この人間のような獣とは、獣のような人間のことなのです。そういう獣のような人間の「角」に、私たちは負けるものなのだ、いつも勝つのはあちらなのだ、と聖書は言います。
確かに、もし私たちが獣のような人間に侮辱されて、侮辱し返さないなら、汚れた口の言葉を浴びせられ、あるいは陰で言われて、それに汚れた口の言葉でやり返さないなら、私たちは、その「角」に負けたかのようです。負け犬のようでしょう。
ところが驚くなかれ、聖書はこういいます。そのとき勝ったのは、あなたの方なのだ。勝者に与えられるオリーブの冠のように、命の冠は、そのあなたにこそ与えられるのだ。やられてもやり返さなかったあなたこそ、罵られても罵り返さなかったあなたこそ、実は勝ったのだ。幸いといえる命の冠を勝ち取った、勝者なのです。
今週のプレゼント ≫「新約聖書」新共同訳 (20名) 【締切】10月11日