10月4日(土) 詩編96編
新しい歌を主に向かって歌え。
全地よ、主に向かって歌え。
日本聖書協会『聖書 新共同訳』詩編96編1節
これまで分からなかったことが明確になった瞬間の心躍る経験をしたことはないでしょうか。その経験は、時に私たちの心と体と魂に大きな力をもたらします。
古の信仰者たちは、「新しい歌を主に向かって歌え。全地よ、主に向かって歌え」と、人びとを神賛美へと招きました。それは神の御救いを経験したからです。これこそが彼らの心を動かした原動力です。
昔、イスラエルの民は神に背いた裁きとして諸外国の手に落ち、捕囚の経験をしました。エルサレム神殿は破壊され、すべてが絶望に見える日々を過ごしました。「ここに神はおられるのか」と疑うことも多々ありました。しかし、神は彼らを憐れみ、ご自分の民を捕囚から解放されました。イスラエルの民は、神が自分たちを見捨てることなく、今なお深く関わってくださることを知って大いに喜んだのです。
神の御救いを経験したイスラエルの民は、自分たちの主なる神こそが他の国々をも支配する御方だと気づき、「国々に主の栄光を語り伝えよ 諸国の民にその驚くべき御業を」(3節)と、力強く神とその御業を証ししました。
世界中の人たちと共に生けるまことの神を賛美していきましょう。
【祈り】
天の父なる神よ、私たちを救ってくださった御業に目を向けて、心からあなたを賛美できますように。