10月2日(木) エゼキエル45章
イスラエルの君主たちよ、もう十分だ。
不法と強奪をやめよ。
正義と恵みの業を行い
わが民を追い立てることをやめよと
主なる神は言われる。
日本聖書協会『聖書 新共同訳』エゼキエル書45章9節
預言者エゼキエルは新しい神殿の幻を見ました。そして、神殿を中心として再建される国の幻も示されました。ヨシュア記では、約束の土地を各部族がくじで分けました。その後に王国が形成されましたが、民が罪を重ねたためにイスラエルは神の裁きを受けました。バビロンの攻撃を受け、国は失われました。
けれども、神は、忍耐と憐れみをもってイスラエルの民を約束の土地に戻し、国を再建させます。その解放に先立って、エゼキエルは新しい国の幻を見ました。土地の一部は神への聖なる献げ物としてささげられ、その中心には神殿が建てられます。
その周囲には神殿に仕える祭司たちの家が置かれ、またレビ人たちの町も備えられました。かつてのダビデ王家のように君主の領地もありました。そして、神はその君主に対し、「不法と強奪をやめよ。正義と恵みの業を行い、わが民を追い立てることをやめよ」と言われました。再建される新しいイスラエルでは、君主たちが神に従って統治します。神殿を中心とした王国は、正しい秤を用いることも命じられます。そして、国民は正確な秤で献げ物を君主に献げ、君主は神に献げます。新しい国の忠実な君主への期待が示されています。
【祈り】
主なる神様、主は新しい国を民に約束されます。政治家たちが神を恐れて政治を行うように導いてください。アーメン