リジョイス聖書日課

エゼキエル32章 陰府に下るエジプト

放送日
2025年9月8日(月)
お話し
久保浩文(松山教会牧師)

9月8日(月) エゼキエル32章

「人の子よ、…エジプトとその貴族たちのために泣き悲しめ。わたしは彼らを地の低い所に下らせる、穴に下って行く者と共に。」
日本聖書協会『聖書 新共同訳』エゼキエル書32章18節

エルサレムが陥落して間もなく、エジプトとファラオに対する神の審判が預言されました。ファラオは、川の中であばれ回る水中のわにのようだと、その高慢さと暴虐性を譬えられています。そこで、神は「地引き網でお前を引き上げ」、野に投げ捨てられる、と高ぶるファラオへの裁きを預言されています。エジプトが滅びるとき、エジプトに依存していた周囲の国々はぼう然とし、毛が逆立ち、命に不安を感じて絶え間なく震えます。

 後半のもう一つの預言では、エジプトが裁かれて陰府に下ると、そこには先に滅んだアッシリア、エラム、メシェクとトバルがいます。かつて地上の栄華を誇り、近隣諸国から恐れられた国々です。エジプトはそれらの「割礼のない者、剣で殺された者たち」と共に横たわります。「割礼のない者」とは異邦人で、汚れた者たちです。地上における横暴かつ神を恐れない行動に対する報いをエジプトは受け、既に裁かれている者たちの世界に自らも引きずり込まれます。

 私たちも罪の汚れにより、死の底にあった者たちです。しかし、主イエスが「死にて葬られ、陰府に下り、三日目に死人の内よりよみがえ」られました。私たちは、罪の報酬たる死を恐れません。主の復活により永遠の命と復活が約束されているからです。

 【祈り】

 主なる神よ、わたしの代わりに罪の刑罰を負ってくださった主イエスの恵みに感謝します。