小堀尚美(花小金井教会信徒説教者)
メッセージ:七転八起の人
おはようございます。日本キリスト改革派花小金井教会の小堀尚美です。
今日は、8月27日ですね。7と8を使った熟語に、「七転八起」がありますが、「七転八起の人」と聞いて、あなたは誰を思い浮かべますか。最初に私の頭に浮かんだのは、エイブラハム・リンカーンでした。アメリカ合衆国第16代大統領として、奴隷制度の廃止と合衆国の統一に尽力した彼は、その不屈の精神でも有名です。
リンカーンが遺した名言の一つに、こういうものがあります。「あなたが転んでしまったことに関心はない。そこから立ち上がることに関心があるのだ。」目標に向かって一生懸命に生き、しかも失敗をしたことがないという人は、恐らく一人もいないでしょう。試行錯誤しなければ、成功には至らないからです。
聖書の主人公イエス・キリストも、私たちが転んだ事ではなく、私たちを立ち上がらせる事に、関心を持っておられます。弟子のペトロは、「たとえ、みんながあなたにつまずいても、わたしは決してつまずきません」(マタイ26:33)、「あなたのためなら命を捨てます」(ヨハネ13:37)と断言したにも拘わらず、イエスが捕えられると怖くなり、人前で三度も、イエスを知らないと言ってしまったのです(マタイ26:69-75参照)。
けれども、そんなペトロにイエスは再び近づいて来て、「あなたはわたしを愛しているか」と問い直し、ペトロの不完全な愛を受け入れ、再び、弟子として立たせて下さったのです(ヨハネ21:15-19参照)。
「七転八起」、今日があなたの一番若い日です。イエスの温かい眼差しを受け、前を向いて、どうぞ、あなたらしくお過ごしくださいますように。