リジョイス聖書日課

ヤコブ5章 主が来られる時まで忍耐しなさい

放送日
2025年7月17日(木)
お話し
金昭貞(神戸改革派神学校特任講師)

7月17日(木) ヤコブ5章

兄弟たち、主が来られるときまで忍耐しなさい。農夫は、秋の雨と春の雨が降るまで忍耐しながら、大地の尊い実りを待つのです。
日本聖書協会『聖書 新共同訳』ヤコブの手紙5章7節

心に植え付けられた御言葉を受け入れたキリスト者は、主が来られる日まで忍耐します。

 ヤコブは、主流社会からの不合理や差別、またさまざまな欲望の誘惑に直面しているキリスト者に、主が再び来られる日まで忍耐するよう命じています。それは、キリスト者の唯一の希望が主の再臨にあるからです。

 農夫は、パレスチナの気候条件を反映する秋の雨と春の雨を待つしかありません。春の雨は種が発芽し、植物が芽を出すために必要であり、秋の雨は茎を強くし、実を結ばせることで、収穫期に豊かな作物を得られるようにします。農夫は種を蒔き、穀物が実るまで忍耐強く雨を待ち続けるのです。

 同じように、キリスト者も主が再臨され、神の御言葉を受け入れた者を救い、世の欲望を受け入れた者を裁かれるその日まで、忍耐しなければなりません。時には降らない雨を待ち望むように、また、時には秋に植えた球根が厳しい冬の試練を耐え抜いてついに芽を出すように、主の再臨を待ちましょう。

 それぞれ散らされた世の中で、心に植え付けられた神の御言葉の実を結ばせつつ、主の再臨を待ち望みます。それこそが、私たちにとって唯一の希望なのです。

 【祈り】

 主が来られる時を待ち望みつつ、御言葉が私たちの行いを通して豊かな実を結ぶよう助けてください。