6月27日(金) ルツ2章
モアブの女ルツがナオミに、「畑に行ってみます。だれか厚意を示してくださる方の後ろで、落ち穂を拾わせてもらいます」と言うと、…
日本聖書協会『聖書 新共同訳』ルツ記2章2節
愛する家族を失い、失意のうちに生まれ故郷のベツレヘムに戻ったナオミとルツの二人。ちょうど大麦の刈り入れの時期で、ルツはナオミと相談し、落ち穂拾いに行くことにします。そこでルツは、縁続きであり、やがて結ばれることになるボアズと出会います。彼の厚意を得て、ナオミとの生活に必要な日用の糧を得ることができました。
落ち穂拾いに関して、レビ記に「畑から穀物を刈り取るときは、その畑の隅まで刈り尽くしてはならない。収穫後の落ち穂を拾い集めてはならない。貧しい者や寄留者のために残しておきなさい」という律法規定があります(23章22節)。また申命記では、これを行う者を主が祝福されることが記されています(24章19節以下)。落ち穂拾いに関する規定は、当時のユダヤ社会のセーフティネットとなっていたと言えます。
主イエス・キリストの光に照らして落ち穂拾いの記事を読むとき、これは単に大麦や小麦の収穫に関することだけではないことがわかります。律法の本質は愛です。それが何であれ、主からいただく恵みを隣人と分かち合うことが問われています。また分かち合うことを通して、主から祝福をいただくことができます。
【祈り】
主なる神よ、主からいただく恵みを、それを必要とする隣人と分かち合うことができるようにしてください。