坂井孝宏(湘南恩寵教会牧師)
メッセージ:坂井牧師のマラソンばなし⑥主が共におられる
ご機嫌いかがですか。湘南恩寵教会の坂井です。
今週は、私自身のハーフマラソン初挑戦に際して覚えさせられた信仰の恵みを、皆さんといっしょに分かち合ってきました。最後に覚えたいのは、私たちの苦しい時に、共に走っていてくださるイエス様のことです。
先日の大会では、私は幸いにして目的の距離を完走することができましたが、実は当日は、激しい風の吹く悪コンディションで、途中リタイアされる方も少なくありませんでした。逆風で全然前に進めないということだけじゃなくって、冷たい風はあっという間に体温を奪って、体を硬直化させてしまいます。私も、体が冷えてしまって、足が動かなくなってしまった時間帯がありました。
そんなときに心にあったのは、もうただ、「主よ、主よ」と、主の名を呼ぶ祈りだけでした。そして、詩編23篇の有名なフレーズを思い出していました。「死の陰の谷を行くときも わたしは災いを恐れない。あなたがわたしと共にいてくださる。あなたの鞭、あなたの杖 それがわたしを力づける。」(詩編23:4)
私たちの信仰の人生にも、激しく冷たい風に吹かれて、くじけそうな時が、誰にも必ずあると思います。この罪の悲惨の現実にあって、私たちそれぞれに、それぞれの戦いがあります。病や体のハンディが与えられて苦悩する人もいれば、思いがけない事故やアクシデントの試練に苦しむ人もいます。
それぞれに、死の陰の谷を行くような時間帯が必ずあるんです。でも、そうして私たちが苦しんでいる時、必ずそこに、いつも主イエスが共におられます。私たちと一緒に走っていてくださいます。そして私たちを必ず、憩いの水のほとりに導いてくださるのです。