リジョイス聖書日課

2テサロニケ1章 苦難の中にも教会を建てる主の恵み

放送日
2025年6月23日(月)
お話し
小澤 寿輔(アトランタ・ウェストミンスター日本人教会牧師)

6月23日(月) 2テサロニケ1章

あなたがたが今、受けているありとあらゆる迫害と苦難の中で、忍耐と信仰を示していることを、神の諸教会の間で誇りに思っています。
日本聖書協会『聖書 新共同訳』テサロニケの信徒への手紙Ⅱ1章4節

 パウロのテサロニケでの宣教は、ユダヤ人の激しい反発と妨害により、わずか三週間で中断しなければなりませんでした(使17章)。産声をあげたばかりの教会を後にして離れなければならなかったパウロの心境は、どのようなものだったでしょう。

 パウロにとって、教会は、命がけで守る非常に大切なものでした。彼の最大の関心事は、教会がいかに福音に立って生きているかでした。テサロニケ教会に福音を語り続け、彼らを慰め、励まし、教会として建て上げることがパウロの願いだったことでしょう。

 大きな苦難の中に残されたテサロニケ教会を案じて、パウロはなんとかして彼らを訪問しようとしました。しかし、それが叶わなかったので、信頼する協力者テモテを派遣しました(1テサ3章2節以下)。

 戻ったテモテは、テサロニケ教会の信徒たちが迫害と苦難の中にあっても忍耐と信仰を示し、成長していると、知らせました。パウロは大いに喜び、神に感謝せずにはおれませんでした(3節)。なぜなら、このすべては神と主イエス・キリストの恵みによるものであることをパウロは知っていたからです。そして、彼らを励まし慰めるために、パウロは第二の手紙を書き送りました。

 【祈り】

 主よ。私たちの中には誇れるものは何もなく、私たちの教会の今があるのは、あなたの恵みのゆえです。