風間義信(仙台教会牧師)
メッセージ:備えられた道筋
おはようございます。仙台教会の風間義信です。
聖書の中には、数えきれないほどの決まりごとが出てきます。それでも、これらをまとめると、大切な10個に要約されます。それが、かつて映画にもなりました「十戒」と呼ばれるものです。この10個の教えによって、私たちが生きるために必要なことが勧められています。
これらは確かに、「十戒」…十の戒め、と言われますが、何も戒めによって私たちを縛り付け、この教えから外れたらもうおしまい、と切り捨てるものではありません。また、これを守れたから、神を信じる資格がある、というものでもありません。
聖書を見ますと、そもそも十戒を与えられることになった人々は、厳しい奴隷の状況に置かれていました。その中で、立派なことを行ったから解放されたのではなく、不思議なことに、神から一方的に救い出されました。
それは、神の愛に他なりません。だからこそ、今度は、愛をいただいた者が、感謝の思いをもってそれに応えていくことになります。その応えていく道筋ともいうべきものが、十戒というより、「十の教え」です。
人は、戒めに縛られて、叩かれて生きるのではなく、神の愛に育まれて歩む者です。愛する者を成長させたいために、時には厳しいと思われるような言葉を与え、期待を込めています。一見、戒めるような言葉であっても、そこに込められている神の愛を受け止め、与えられる道筋を歩んでいきたいものです。
今週のプレゼント ≫主の祈りのカード (10名) 【締切】6月27日