リジョイス聖書日課

士師19章 今までになくひどいことがどうして

放送日
2025年6月17日(火)
お話し
吉田 崇(吉原富士見伝道所宣教教師)

6月17日(火) 士師19章

「イスラエルの人々がエジプトの地から上って来た日から今日に至るまで、このようなことは決して起こらず、目にしたこともなかった。」
日本聖書協会『聖書 新共同訳』士師記19章30節

この章では、レビ人が泊まった家に町の人びとが押しかけ、女性に乱暴したあげく殺すという、ひどい事件が起きたことが記されています。創世記19章でも、堕落の極みにあったソドムの町で、旅人を迎えたロトとその娘が似たような事態に見舞われかけました。この章ではよりによって、イスラエルのベニヤミン族がイスラエルの女性に手をかけてしまったのです。

 ただ、この一件はベニヤミン族だけが問題なのではありません。殺された女性と同伴していたレビ人は、十戒や律法を知りながら彼女を側女とする姦淫を犯し、町の人びとに押しかけられると側女をつかんで外に押し出し、かばおうともしません。さらに殺された側女を葬るのでなく、体を刃物で切り分けてイスラエル全土に送り、報復を煽るまでしてしまいました。レビ人すら主に背き、「自分の目に正しい」ことだけを追い求めるとき、今までになくひどいことが地上に起きてしまったのです。

 主イエスによって救われた私たちは「地の塩」とされ、この世の腐敗を防ぐ務めを与えられています。私たちが自分の勝手な正義ではなく主の御心に従って生きるよう努めるとき、地上で今までになくひどいことが起こるのを防ぐために、主が私たちを用いてくださいます。

 【祈り】

 地上がこれ以上ひどい状態にならないため、腐敗を防ぐ務めを果たすことができるようにしてください。