リジョイス聖書日課

ヨハネ14章25-31節 わたしたちに残されている主の平和

放送日
2025年5月25日(日)
お話し
橋谷英徳(関キリスト教会牧師)

5月25日(日) ヨハネ14章25-31節

「わたしは、平和をあなたがたに残し、わたしの平和を与える。わたしはこれを、世が与えるように与えるのではない。心を騒がせるな。おびえるな。」
日本聖書協会『聖書 新共同訳』ヨハネによる福音書14章27節

きょうの御言葉は、最後の晩餐で主イエスがお語りになった約束の言葉です。このとき、弟子たちは、心を騒がせ、怯えていました。すべてのことがわかっていなくても、主イエスとの別れの時が近づいていることは感じ取っていたからです。この弟子たちの怖れは何を物語っているのでしょうか。彼らの弱さでしょうか。そうではなく、彼らが主から与えられ続けてきた幸いを証ししているようにわたしは思います。主イエスはかけがえのないお方でした。「主イエスこそわが望み、わがあこがれ、わが歌」(『讃美歌21』531番)でした。だからこそ、彼らは主との別れを察したとき、心騒がせ、怯えたのです。

その彼らに主は言われます。わたしと一緒にいることで与えられてきたこの幸い、この平和はあなたたちからこれからも取り去られはしない。否、むしろわたしはより確かな平和をあなたがたに残していく。あなたたちだけではなく、あなたたちを通してこの後にわたしを信じるようになる人たちにも、わたしの平和を与える。わたしはそのために来た。そのために十字架の死に向かう、と。

私たちが生きる世には悲惨なこと、残酷なことがあります。けれども、あるのはそれだけではありません。キリストの平和が今、私たちにも与えられています。

【祈り】

主の日を祝福し、キリストの平和で私たちを満たしてください。