櫻井良一(東川口教会牧師)
メッセージ:スーパーマンは孤独
ごきげんいかがですか。東川口教会の櫻井良一です。
子どもの頃、テレビでスーパーマンと言う番組を見て、「自分もスーパーマンのようになれたらな」とあこがれたことがありました。スーパーマンになれば、何でもできると思ったからです。でも、考えてみると、スーパーマンが力を発揮するのは、彼の助けを必要とする人たちがいるからです。
みんながスーパーマンになってしまったら、スーパーマンの出番がなくなってしまいます。スーパーマンのドラマは、地球上に住む、たくさんの弱い人間が存在するからこそ成り立つのです。だからもし、地球上のすべての人間がスーパーマンになってしまったら、人間は、お互いに助け合う必要がなくなります。結果的に人間は、一人ぼっちで生きることになるかも知れません。
聖書を記したパウロと言う人は、「自分の弱さを誇る」と語りました。なぜなら彼は、神様の力が自分の弱さを通して働かれることを知っていたからです。パウロにとって、自分の弱さは、自分と神様を結ぶ絆のようなものだったと考えることができます。
だから私たちは、スーパーマンになる必要はないのです。むしろ、私たちの弱さは、とても大切なのです。神様が私たちといつも共にいて、私たちを助けてくださるからです。
聖書の言葉「だから、キリストの力がわたしの内に宿るように、むしろ大いに喜んで自分の弱さを誇りましょう。」コリントの信徒への手紙二12章9節です。
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