5月20日(火) 士師記6章
「あなたのその力をもって行くがよい。あなたはイスラエルを、ミディアン人の手から救い出すことができる。わたしがあなたを遣わすのではないか。」
日本聖書協会『聖書 新共同訳』士師記6章14節
日本語の翻訳では分かりにくいことなのですが、この14節には、たった一つ、命令形の動詞があります。それは「行け」という言葉です。わたしが共にいる。それで十分だ。だから、行け!というのが、神からのメッセージでした。ギデオンの力を倍増させて、ギデオンを強化し鍛え上げてから行かせるのではなくて、あなたは今のその力でそのままで行けばよいと主は言われます。
しかし、ギデオンは、不安なのです。具体的にどうなるのか先が見えない。言われるままに行って駄目だったらどうなるのかが不安なのです。ミディアン人は、イナゴのような数の兵士で攻めてくる。勝てっこないではないかと。
しかし、問題はギデオンの持つ力ではありませんでした。ギデオンが行くのではなくて、神が行けと言われます。神があなたを遣わすのだと。
この言葉に優る励ましはありません。自分に与えられた使命という事柄を考えるとき、「わたしがあなたを遣わす」という神の言葉こそが、最も強い支えになります。大事なことは、その神の声が聞き取れるかどうかです。そして自分は神によって遣わされているのだ、ということがはっきりしたならば、大丈夫です。
【祈り】
あなたを遣わすと送り出してくださる神に信頼し、きょうも安心して、わたしの持ち場に送り出されて行きます。