リジョイス聖書日課

箴言15章 癒しをもたらす舌は命の木

放送日
2025年5月17日(土)
お話し
望月 信(多治見教会牧師)

5月17日(土) 箴言15章

癒しをもたらす舌は命の木。よこしまな舌は気力を砕く。
日本聖書協会『聖書 新共同訳』箴言15章4節

箴言15章では、「知恵ある人」と「無知な者」が対比される中で「言葉」「舌」「口」「唇」とあり、とくに口の言葉において主を畏れる知恵を求めるべきことが教えられています。

 私たちはしばしば口の言葉で失敗します。悪意をもって人をそしり、悪口を言うことは、もちろん遠ざけられるべきですが、意図せず人を傷つけてしまうこともあるのです。軽い気持ちで口にした言葉で、どれほど多くの方々を傷つけてきたのか。悔やんでも悔やみきれません。

 しかし、私たちの口は、主なる神から与えられたものなのです。ヤコブの手紙に、「わたしたちは舌で、父である主を賛美し、また、舌で、神にかたどって造られた人間を呪います。同じ口から賛美と呪いが出て来るのです」とあるように(3章9、10節)、私たちの口は主なる神を賛美する口でもあります。「主を賛美するために民は創造された」のであり(詩102編19節)、私たちの口も主を賛美するために造られたのです。

 主を畏れることを知るとき、私たちの口の言葉は賛美となり、祈りとなります。そして、人を励ますために用いられるのであり、「癒しをもたらす舌は命の木」とされます。主の御言葉と聖霊によって造り変えられて、人を癒し力づける言葉を語る者とされるよう、祈り求めましょう。

 【祈り】

 主よ、癒しをもたらすために私たちの口をお用いください。

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