リジョイス聖書日課

士師記1章 不徹底の中の小さな綻びが危機に繋がる

放送日
2025年5月13日(火)
お話し
吉岡 契典(神戸改革派神学校教授)

5月13日(火) 士師記1章

イスラエルも、強くなってから、カナン人を強制労働に服させたが、徹底的に追い出すことはしなかった。
日本聖書協会『聖書 新共同訳』士師記1章28節

士師記が扱うのは、ヨシュアの死後からサムエルによる王制の確立にいたる、紀元前1300〜1020年頃までの約三百年間のことです。

 ヨシュア記では、ヨシュアという優れた指導者の下で、イスラエルの民は希望に満ちあふれて、カナンの地を征服し、全土を支配下に置こうとしていたことが書き留められていました。先住民たちは依然、各地の町々に残っていましたが、既にイスラエルの民は、各部族の相続地の割り当てを決めていましたので、あとは各部族が分割された地からカナン人を追放し、完全に征服を完了すればそれでよかったのです。

 すべては順調に進んでいるかのように見えました。しかし、本当に難しいのはそれからでした。完全に征服する。そして異教の民を完全に絶やすという、この最後の詰めの戦いは、実は容易ではありませんでした。

 イスラエルの民は先住民族を、「徹底的に追い出すことはしなかった」と言われます。神の厳かな戒めを、自分勝手に解釈してしまうという甘さは、わが身にも思い当たる罪です。その罪は、小さな傷口から毒が体中に浸み込むようにして、全体を堕落させます。士師記にまず見えるのは、この水切りの悪さとも言えるような、人の罪ゆえの不徹底です。

 【祈り】

 主よ、御言葉を曲げてしまう私たちを赦してください。主に頼り、従う私たちとしてください。

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