リジョイス聖書日課

ヨシュア記19章 嗣業を受け継がせるために

放送日
2025年5月5日(月)
お話し
西堀 則男(中津川伝道所代理宣教教師)

5月5日(月) ヨシュア記19章

土地の嗣業の配分が終わると、イスラエルの人々は…主の命令に従って、ヨシュアの求めたエフライム山地の町ティムナト・セラを彼に贈った。
日本聖書協会『聖書 新共同訳』ヨシュア記19章49〜50節

残りの七つの部族へ約束の土地が配分されます。ベニヤミン族、シメオン族、ゼブルン族、イサカル族、アシェル族、ナフタリ族、ダン族に配分が終わります。それぞれの部族に、どの土地が配分されたのかは、聖書の付録地図や、地形・湖・渓谷・砂漠・降雨量などで想像することも可能でしょう。

 そのとき人びとは、はじめて気づいたかのように「ヨシュアに嗣業の土地を贈った」のです。荒れ野の旅からカナンに入れたのは、主に従い通したカレブとヨシュアだけでした(民13、14章)。すでにカレブは嗣業を得ています(14章13節)。ヨシュアはカレブのように自分から申し出たのではありません。全部族の配分が終わるまで、それを一切話題にしていません。また、ヨシュアが得た「ティムナト・セラ」は、エフライム族が不平を言った土地でした(17章)。老齢のヨシュアは、そこに町を建て住みました。すべてを導いてくださる神を信じ、謙遜に無欲に仕えてきたのです。

 天から遣わされた唯一の救い主イエスは、「仕えられるためではなく仕えるために」おいでになりました(マコ10章45節)。命のすべてを献げられたのは、私たちに天の嗣業を継がせるためでした。

 【祈り】

 天に本国がある者としてくださり感謝します。御国を目指して、きょうも歩ませてください。